ストレスや疲れ、寝不足が原因で口内炎はできる!
口内炎の中でもっとも一般的で、円形で白っぽいのが特徴の「アフタ性口内炎」。ストレス、疲労、睡眠不足、栄養不足、胃や腸の不調などが原因で、免疫力が低下した場合や、誤って唇の内側を噛んでしまった場合などにできることが多い比較的症状の軽い口内炎です。
ストレスで口内炎ができる理由
過度なストレスは、様々な不調となって身体にあらわれます。口内炎もその一つ。
ストレスを感じると、血流や代謝が滞って粘膜の再生機能がダウン、免疫機能が低下し、口の中が傷つきやすくなります。その結果、潰瘍(粘膜が抉れた状態)になったり、口内の傷が治りにくくなり、口内炎ができます。代謝が滞った状態では、症状が長期化することも考えられます。
ストレスで口内炎ができる場所
ストレスによる口内炎は、頬の内側、舌、唇などの柔らかい場所に発生します。口内の粘膜の潰瘍や炎症を口内炎と呼ぶため、上あごの裏側や歯茎、喉や口蓋垂などに発生することもあります。
口内炎はなぜできる?他にもある口内炎ができる理由
口内炎とひと口に言っても、口内炎ができてしまう理由はさまざま。中には、市販の塗り薬を使った場合に症状が悪化してしまう口内炎もあるので、正しい知識を身につけることが重要なんです!
口内炎が出来る理由①:ウイルスによる感染
ヘルペスウイルスが原因でできるのが「ヘルペス性口内炎」です。感染すると数日潜伏してから発症し、炎症を起こして赤く腫れたり、高熱や激しい痛みを伴うことが多く、とてもツライ口内炎です。
正しい治療法は?
普段使っているタオルや食器などを常に清潔に保つことが予防の第一歩!発症した場合、薬での治療がほとんどですが、市販の塗り薬などでは悪化する場合もありますので、まずは病院へ。また、刺激の強い食べ物は避け、水分とビタミンB群を摂りましょう。
口内炎が出来る理由②:口の中が傷つく、口内不衛生
入れ歯や矯正器具などで粘膜が傷つく、やけどのほか、虫歯や歯周病などで口内が不衛生になった場合に発症する「外傷性口内炎(カタル性口内炎)」。粘膜が赤く炎症を起こす、白くただれる、ひび割れるなどの症状が見られ、唾液の分泌量が増えて口臭が発生します。
正しい治療法は?
うがいなどで口内を清潔に保ちましょう。
入れ歯や矯正器具などが原因で口内が傷ついている場合は、不具合を改善してください。虫歯や歯周病が原因の場合は、歯科での治療が必要です。繰り返し発症していると、ほかの大きな病気を引き起こす場合があります。
口内炎が出来る理由③:カンジダという真菌(カビ)
カンジダという真菌(カビ)が通常より増えて発症する「カンジダ性口内炎」。カンジダは、常に口内にある菌のひとつなので、健康な人が発症するのは珍しく、血液の疾患や悪性腫瘍などほかの病気を患っている人や、妊娠中の女性、子ども、高齢者など抵抗力が弱い人が発症する場合がほとんどです。
「カンジダ性口内炎」を発症すると、白い苔のようなものが舌や頬の内側などに付着し、苔がはがれると炎症や出血、傷みを伴います。
正しい治療法は?
医師の診察のもと、抗真菌剤や軟膏で治療します。ほかの病気を患っている場合は、その治療と並行し、使用する薬なども医師の指示に従いましょう。
また、体調不良などで抵抗力が低下している場合は、まずバランスのよい食生活と規則正しい生活を心掛けましょう。
ストレスと口内炎 よくある質問
Q.ストレスで口内炎ができる場所は?
A.口内炎の多くは、頬の内側や舌、唇やその裏側といった、口内の柔らかい部分にできます。そのほかにも、のどや口蓋垂、歯茎、上あごの裏側など、口内の粘膜であればどこにでもできる可能性があります。
Q.ストレスで口内炎がたくさんできるのはなぜですか?
A.ストレスを溜め込むと、体内の血流や代謝が滞りがちになります。その結果、口内の粘膜の再生機能が低下し、潰瘍(粘膜がえぐれてただれる状態)や傷ができやすくなり、炎症を起こして口内炎ができやすくなります。ストレスが続いて粘膜の再生機能が低下したままだと、口内炎を繰り返したり、長引かせることになるでしょう。
Q.口内炎は精神的なものですか?
A.ストレスによる免疫機能の低下によって、口内炎が引き起こされることは多くあります。ですが、精神的要因以外にも、食生活の乱れ、飲酒、喫煙、睡眠不足など、生活習慣的な要因も大きく影響します。また、カンジタなどの菌やウイルスが原因の場合もあるので、精神的な要因だけが口内炎の原因というわけではありません。