ニキビの原因と治し方

2.ニキビができる仕組み

ニキビについて、症状・原因・治療法を詳しく解説します。

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日野亮介院長

監修:日野皮フ科医院

日野亮介院長

ニキビは、毛穴の奥で密かにできて、次第に目立ってくるのです。

最初は気づかなくても、肌の奥でじわじわとできはじめているニキビ。やがて炎症を起こして、どんどん目立つようになってきます。ニキビができて進行していくメカニズムを知ると、それぞれの段階でのお手入れ方法もわかりやすくなります。

ニキビができる仕組み① 毛穴の詰まり

毛穴の詰まりと皮脂がトラブルの始まり。

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毛穴が健やかな場合、皮脂は毛穴を通って肌表面へ。

ポツポツと目立ってからではなく、実は肌の奥でジワジワとできはじめているニキビ。「過剰な皮脂」と「毛穴の詰まり」、そして「アクネ菌の繁殖」といった基礎条件が揃うと発症しやすくなります。

毛穴の奥には皮脂を分泌する皮脂腺が備わっています。肌が健康な場合は、皮脂は毛穴を通って肌の表面へと排出、ベールのようにうるおいを守る働きをします。

ところが、さまざまな原因により過剰に分泌された皮脂や古くなった角質などで毛穴が詰まると、本来外に出ていくはずの皮脂が中に閉じ込められてどんどんたまっていくということに。皮脂を栄養とするアクネ菌や細菌などの温床になり、ニキビの初期段階である白ニキビができてきます。

できはじめのタイミングを見逃さずに、早めにケアすることがこの先の炎症や進行を防ぎます。

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ニキビができる仕組み② ニキビの進行

角層が厚く硬くなってきたらニキビができはじめているサイン。

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  1. 毛穴の周りの角質が厚くなり、毛穴に皮脂が詰まりやすい状態に。
  2. 毛穴の詰まりが進み、コメド(面皰)ができます。黒くボツボツしたコメドが見える状態が「黒ニキビ」。毛穴が閉じて白く見えるのが「白ニキビ」の症状。
  3. 詰まった皮脂を栄養にしてアクネ菌や細菌が繁殖し、炎症が起こった「赤ニキビ」に。

ニキビのできはじめは、肌の表面からはほとんど気づきません。毛穴のまわりの角質が厚く硬くなってきて、毛穴に皮脂や古い角質が溜まり始めると次第にポツポツとニキビの症状が出はじめます。

溜まった皮脂が固まってできたコメド(面皰)が毛穴の出口を栓のようにふさぐようになると、中の皮脂はますます肌表面に出ることができずに溜まる一方に。この皮脂を栄養としてアクネ菌が増殖、からだが抵抗しようとして炎症に。赤く腫れてきて、さらに重症化すると膿んで痛みを伴うに症状へと進行して、鎮まってからも色素沈着やニキビ跡が残りやすくなります。

「そのうち治る」と思っているうちに進行していくニキビ。肌に負担をかける前に、すみやかに適切なお手入れが必要です。

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ニキビができる仕組み③ ターンオーバー

きれいな肌の決め手はスムーズな生まれ変わり。

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  1. 一番下の基底細胞でつくられた新しい皮膚がどんどん押し上げられて表面へ。
  2. 古くなった角質ははがれ落ちて、新しい皮膚と交代。

肌は一定のサイクルで生まれ変わりを繰りかえしています。肌奥の基底細胞でつくられた新しい皮膚が次々と表面へと押し上げられて、いちばん表面の古くなった角層と入れ替わるターンオーバーにより、美しさや健やかさを守っているのです。

このサイクルがきちんと保たれなくなると、ニキビができやすい状態へ。本来はがれ落ちるはずの古い角質が肌表面に残ったままで、毛穴を詰まらせてしまうのです。

20代で約28日とされるターンオーバーは、年齢を重ねるほど長くなります。大人ニキビはできると治りにくく、跡が残りやすいのは肌の生まれ変わりが遅くなっているため。肌内部のうるおいを守り、外からの刺激からガードするバリア機能も衰え、トラブルを抱えやすくもなります。

ターンオーバーを整えるには、スキンケアだけでなく、ビタミンの摂取など内側からのサポートが有効です。

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ニキビができる仕組み④ ニキビと皮脂の関係

うるおいを守っている皮脂。問題なのは“過剰な分泌”です。

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ニキビができる原因だからとマイナスな印象を持たれがちな「皮脂」。でも、みずみずしく美しい肌に欠かせない重要成分でもあります。

肌の奥で作られる皮脂は、毛穴を通り道として肌表面に排出されます。そして皮脂膜となって水分の蒸発を防ぎ、外からの刺激からガード。うるおいを保つ働きをしているのです。

しかし、皮脂が過剰に分泌されたり、毛穴に溜まったりするともともと肌に存在するアクネ菌の栄養に。たちまちニキビができてしまうというわけです。

重要なのは、皮脂のバランス。そして毛穴に詰まらせないこと。ジャマ扱いしないで皮脂の働きを知ることおくことがニキビ予防と美肌の秘訣です。

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ニキビができる仕組み⑤ アクネ菌

もともと肌に存在、善玉菌でもあるアクネ菌。

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別名「ニキビ菌」と呼ばれることもあるアクネ菌。当然ニキビに関係していますが、できやすい肌にだけあるわけではありません。

アクネ菌はもともと肌に存在し、私たちに必要な善玉菌のひとつでもあります。

皮脂と同じく、毛穴が詰まることで繁殖してニキビをつくってしまうのです。

トラブルのない肌を守るには毛穴の詰まりを原因から予防、アクネ菌を増やさないこともポイントです。

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ニキビができる仕組み⑥ ニキビ跡

ニキビが鎮まってからも跡に残る肌ダメージ。

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炎症を起こしたニキビは膿が外に出るか、また中で吸収されることでやっと治まっていきます。しかし、ひどくなった後、鎮まっても、陥没したような跡やシミなどの色素沈着となって残る場合も少なくありません。

特に赤くぶよぶよした膿がたまって、痛みを感じるなど、炎症症状が進んだニキビは跡が残りやすく注意が必要です。

鏡を見るたびにユウウツになるニキビの跡。できるだけ残さないためにも早めのお手入れを。無理につぶしたり、紫外線などの刺激も避けてください。

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まとめ

できているときはもちろん、治まっても跡になって、悩まされ続ける肌ダメージ。ニキビは原因からケアして、できにくい肌に整えていくことが大事です。スキンケアやメイクの時に、肌をしっかりとチェック。ニキビを寄せ付けない健やかなコンディションを守っていきましょう!

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