ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる新陳代謝を指します。肌表面の表皮は、表面から内側へ順に角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4層から構成されています。
いちばん底の基底層でつくられた新しい細胞は、どんどん上に押し上げられて姿と名前を変えながら角質層に。約2週間、肌表面にとどまった後、自然にはがれ落ち、次に控えている細胞と入れ替わります。この一連の繰り返しがターンオーバーと呼ばれ、肌の健康状態や美しさを左右するカギとなっています。
なぜなら、角質層は肌の水分を保ち、外部刺激や異物の侵入から肌を守るバリアにもなる重要な部分。ターンオーバーがスムーズにいくことでこれらの機能が十分に働くからです。ターンオーバーは1カ月前後が理想とされ、周期が長くても短くても水分保持力やバリア機能が低下。肌荒れを起こしやすくなります。
長くなった場合は、古い角質層が肌表面に溜まり、乾燥やくすみの原因になります。逆に短くなるのは、日焼けや間違ったお手入れなどで強いダメージを受けた場合です。肌はすばやくダメージを修復しようとしてターンオーバーが短くなり、細胞が十分に育っていないまま表面に押し上げられた状態に。肌の機能も未熟でうまく働かず、皮がむけるような乾燥や敏感肌につながることがあります。
肌荒れを防ぎ、美しい肌を維持するには、ターンオーバーをいかに正常に保てるかがポイントなのです。