しみのおはなし

【ドクター監修】しみSOS

しみとは、褐色のたんぱく質であるメラニン色素が異常にたくさんつくられたり、本来ない部分にできたりすることによって生じる後天的な色素沈着の総称です。

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監修:名古屋市立大学院 医学部研究科 加齢環境皮膚学教授

森田明理教授

「しみ」はどうしておこるの?

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紫外線による過剰なメラニンの生成
しみの最も大きな原因は、紫外線です。

紫外線が肌にあたると、肌を守るため、脳から表皮の最も下にあるメラニン形成細胞・メラノサイトへメラニンをつくるように指示が送られます。これをきっかけに、メラノサイトにあるメラノソーム内ではアミノ酸の一種であるチロシンが徐々に酸化され、段階を経て黒色メラニンとなります(図1)。

新陳代謝が追いつかないほど大量の紫外線を浴びると、この黒色メラニンが肌に残り、しみの原因になってしまいます。

肌のターンオーバーの停滞

ストレスや疲労、睡眠不足などにより、ターンオーバーがスムーズにいかなくなると、本来なら自然にはがれ落ちていくはずの不要になった肌細胞が、黒色メラニンを抱えこんだまま肌に残り、しみになってしまいます。
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その他の要因
・偏った食生活による体内のビタミン不足
など

「しみ」を緩和するには…

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からだの中からビタミンを補給する
できてしまったしみを緩和するには、からだの中からビタミン類をしっかり補給することが大切です。メラニンの生成を抑え、色素沈着を防ぐビタミンCをはじめ、肌のターンオーバーを正常化するビタミンB2、血行を良くし、沈着した黒色メラニンの排出を促すビタミンE、体内の代謝をサポートするL-システインもあわせて摂ると効果的です。
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日やけ止めや帽子・日傘などで、紫外線から肌を守る
できてしまったしみは、紫外線の刺激でさらに悪化することがあります。あとは、喫煙や大気汚染がシミができることに関係していることもわかってきました。
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その他の対策
・ストレスをためず、十分な睡眠をとる
栄養バランスのとれた食生活を心がける
・美白化粧品を使う
など

まとめ

毎日の健康に必要なビタミンは食事で摂るのが基本です。しかし、効能・効果を期待される方やビタミンを食事で摂れない方は、医薬品または医薬部外品のビタミン剤を上手に活用しましょう。

医薬品・医薬部外品のビタミン剤には、効能・効果が明記されています。

その効能・効果を発揮するために、使用期限中は表示成分がきちんと入っていなければならないと定められています。そのため、成分の安定性を保つためさまざまな技術が施されています。

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